今回はすこしテクニカルな話を。
通常設計業務をしていらっしゃる方はどのような方法で構造設計を把握してらっしゃるでしょうか。一般的には建物の概略を設計して構造種別を決めて、スラブが50平方メートルを超えない範囲で柱をおおよそ配置して、そのあとは構造設計に丸投げという漢字ではないでしょうか。
なれてくるとおそろしいもので仮定断面の大きさはほとんどはずさないようになります。10年ぐらいはかかりますが、私も仮定断面はほとんどはずしません。おおよその柱梁の大きさはわかります。今まではずっとこの方法でやってきたのですが、ある時ふいに自分で仮定断面をきちんとだせたらいいな。と思っていろいろ試行錯誤していた時があります。一時期は床荷重を荒でひろって梁の応力とか柱の座屈とかを電卓で計算していましたが、こういう便利なものがあったのでした。それがBilding Editor という構造解析ソフトです。
このソフトウェアはフリーソフトながら確認申請にも対応する構造計算一貫ソフトウェアです。仮定断面を検討しながら計画を進めることができますのでたいへん便利です。もちろん正式には構造設計をお願いすることになりますが、構造設計にデータをわたすこともできますのでたいへん重宝しています。
特に階高が厳しい時などの梁背の検討には威力を発揮します。操作もたいへんかんたんですので設計を生業としていらっしゃる方はぜひ一度つかってみることをお勧めします。
株式会社 ストラクチャー