コンセント

工事

工事現場にお客様の買った機械が届いた。エスプレッソマシーンである。価格を聞くと心臓が飛び出すぐらいだった。100ではとても手が届かない。慎重に作業して開封。重量も60Kg以上ある。水道をまず付属のポンプにつなぐ。そしてポンプから本体へ。ポンプの電源は本体のプラグに差し込んで連動させるようになっている。プラグを爪が折れないように慎重に差し込む。

さて、電源をいれ…と思ったら。プラグの形状がちょっとおかしい。

私はフランチャイズ本部の方から「単相の200Vです。」と聞いていた。ところがこのコンセント形状は「三相用」である。

電気に詳しくない方のために説明すると、単相は片側がグランドで片側が電源の二本線ということになっている。三相は位相の異なった三本線。工業機械などはそれぞれにアースが加わることが多いので単相は3本の差し込み。三相は4本の差し込みになっていることも多い。

で、このコンセント。どっちともとれるがこのコンセントは三相用のものである。フランチャイズ本部に問い合わせると「一本がアースだ。そんなのみたらわかるだろう。」といわれた。コンセントをばらしてみたがコンセントにつながっている機械からの電線は色分けが日本のものとちがっていて「黄色、緑、緑黄色」どれがアースなのだかわからない。一応ボディーとの短絡をとってみてあたりをつけてはみたものの、よくわからない機械に適当に電気を送ることができるほど僕も馬鹿ではない。しかも一台100マン以上と脅されるとなおさらである。

再度フランチャイズ本部に電話をして事情を説明し、どれがアースなのかを教えてほしいとお願いしたら、どうやら一番技術的に詳しそうな男性にかわった。ところがその男性が僕に食って掛かる。

「動力用コンセントは四本足が当たり前だ。そんな基本的なこともわからないで馬鹿な質問をするな。お前はだれだ。何者だ。」
というので
「現場の大工です。」
と答えたら
「おまえじゃ話にならん。電気工事の職人はいないのか。見たら一目でわかるはずだ。あんたの質問は的をはずれている。」

ああ、この人と話をしてもなにも解決しないなあ。とおもってすみませんと言って電話を切った。世の中には変な人がたくさんいるものだ。

ちなみにコンセント種別一覧。
VITOのエスプレッソマシーンを接続する方は要注意です。三相用のWがアースになっていましたが慎重に作業することをお勧めします。

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