長年、飲食店の設計に携わり、さまざまな飲食店を内部から見ていると
「ああ、この店はそろそろだめだろうな。」
というのが分かってきます。カンではなく実体として閉店する店というのは閉店につながる一本道をちゃくちゃくと歩いていることが本当に多いものです。これから数回に分けてそういった閉店につながる道を少し書いてみようと思います。
その1 必要以上に広い
お店にとって宴会が大切な収入源になる事は理解できますが、自分の器量以上に広い店というのは経営を必ず圧迫します。広いということは家賃が高いということ。広いということは人件費がかかるということです。飲食店は自分とアルバイト1名、この二人体制で初めて成功した後に徐々に広いところを見つけるぐらいの心構えが重要です。
その2 ビールがでてこない
ビールがさっと出てこない店は早晩つぶれます。これは逆に言えばどんなことをやっていてもビールだけは速攻で出せばいいだけの話ですが、閉店する店ではそれができません。
その3 掃除が行き届かない
飲食店は清潔さが命です。が、潰れる店はだいたいにして掃除が行き届いていません。
つづきます。
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