飲食店の売り上げ 予想と実績例 その2 ハイシーズン

会社

一年のうちでもっとも売り上げが上がる月。それは誰が何と言おうが12月です。飲食店を新たに開こうとしている人はこの12月をターゲットにして営業をする必要があります。

できれば11月の中旬をめどに新店をオープンさせること。これは必須です。12月の一番忙しい時期にオープンさせオペレーションが回らずそのまま沈没していった店をたくさんみてきました。人員の確保。その教育。それらをオープンさせて二三日でやろうとおもっているならそれは不可能です。

これからお見せする画像は完全に社外秘としていた資料です。先日の資料と同じ店の12月の売上実績です。場所は中洲。実店舗の資料となります。

皆さんの飲食店経営の参考にしてください。

場所:福岡県中洲 地下一階
形態:活魚居酒屋
席数:155席
想定客単価:3500円
売り場面積:99.5坪

12月の売り上げは2140万円。7月が1570万でしたからなんと570万円も増えています。36%の増加です。客単価も3900円と堅調。原価率はなんと25%となっています。これはコース料理が増えたためです。コース料理は同じものを出すことができるため食材の仕入れが安く上がることがおおいのです。仕込みも早くできます。同じものを作るのですからロスも少なくなります。

給与が557万円と増えていますが接客数が増えているのでこれは当然と言えます。逆に言えばホール人員をいかに確保するかが12月を乗り切るためのコツともいえるでしょう。その他の支出が678万円。7月と比べるとかなり増えていますが要因は宣伝媒体にありました。宣伝広告料が165万円となっています。私は、この店の一番問題はここにあると感じました。11月の宣伝広告費は200万。宣伝広告費のかけすぎです。宣伝広告費を抑える工夫というものは絶対に必要です。よくある有名媒体も確かに頼りにはなりますが、そういった媒体に頼らずに集客できる仕組みも大切です。一生懸命ブログを書いているお店もありますし、メニューに工夫を凝らしているお店もあります。お店の前においてあるスタンド一つとってみても工夫している店としていない店は一目でわかります。日々の努力を怠ってはいけません。

ホットペッパーやぐるなびは、わたし、麻薬のようなものだと思っています。断ち切るのは難しいですが努力次第で断ち切ることはできます。

この店舗の12月の収益はどうだったかというと

売上 2140万円
原価 -516万円
給与 -551万円
支出 -678万円

差し引き 254万円の黒字

となりました。工夫次第でもっといい数字にもできたでしょう。

続きます。

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