モニタヘッドフォン MDR-Z1000 ATH-A900

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会社で仕事をしている時は90%ぐらい音楽かラジオを聞いているのでヘッドフォンは必須アイテムです。仕事でもつかうので下手なヘッドフォンは使えません。

まず、一番メインで使っているヘッドフォンはオーディオテクニカのATH-A900です。購入当時は25000円ぐらいでした。このヘッドフォンはもう10年以上使っているでしょうか。非常に丈夫でがたが来ることはまずありません。しかもイヤーカップの形状が他の機種と同じであるため非常に安価に手に入ります。だいたい1500円ぐらい。私はイヤーカップがガビガビになっているのが嫌いなのでこれはたいへん助かります。

音は音場としては広めです。低音から高音までそつなく再生してくれます。少し低音が足りない感じがしますがモニタヘッドフォンの場合あまり低音が強すぎると他の音が確認できなくなるのであまり問題ではないと思います。色のないそっけないともいえる再生音ですがこういったヘッドフォンこそ重要です。上位機種のATH-A2000などはもっといい音がしますが私はこのATH-A900で十分と感じこの機種を愛用しています。

さて、二台目はSONYのMDR-Z1000です。このヘッドフォンはなんで買ったのかよく覚えていませんが、けっこう高かったのは覚えています。たしか60000円ぐらいはしたかと思います。

MDR-Z1000は音場があまり広く感じられません。しかし、耳にさわるような狭い感じもなく非常に音がクリアに聞こえます。さすがソニー。このレビューを書くにあたり知り合いのスタジオでMDR-CD900STを聞かせてもらいましたが、全体的な音の抜け、低音の感じ高音の感じどれ一つとってもZ1000には遠く及びません。もちろん、スタジオスタンダードといってもいいCD900STにも良いところはあって、例えば全体的な録音現場の音場とか音源の定位感はCD900のほうがいいような気がします。要はどんな目的でヘッドフォンを選ぶかということだと思います。

ヘッドフォンは一概に高いものがよいかというとそうでもありません。これはまったく個人的な感覚ですが20000円以上のヘッドフォンにはあまり変わりがないような気がします。あ、ゼンハイザーは20000円ぐらいのものは音がこもったような感じがして嫌いです。ところが100000円を超えるゼンハイザーはさすがという感じ。音がキラキラして聞こえるような感じさえします。ま、例外はあるにせよある程度以上の金額になってくるとあとは自己満足のような気がしないでもありません。

ただ安いヘッドフォンはぜったいにだめです。まず、低音が足りな過ぎるか大きすぎるかのどちらか。高音はでているのかどうかよくわからないし音の分離が悪いため楽器単体の音がつかみにくい。こんなヘッドフォンではろくな音楽は聴けません。モニタスピーカーも似たようなところがあってできるかぎり自然な音で再生できて特定の音が飛び出さないようなものを選ばないと結局出来上がった音はとんでもないものになるでしょう。

けっこうお金がかかって大変ではありますが手を抜けない部分です。