PCオーディオ環境とりあえず終了

工事

今日は多くの会社が仕事始めであいさつ回りにあっちにいったり伺ってもらったり。そのあいまで足りない配線を買いに行ったり工事のゴミから材料をひろってきて部材をつくったり6時ごろ最後の客廻りが終わり一息ついて事務所でちいさなモニタ台を作ってその下にオーディオインターフェースとセレクタやあれこれをねじ込んで終わり。もうこれ以上したら木乃伊取りが木乃伊になります。

ところがパソコン1号とパソコン2号の再生レベルがあいません。切り替えたらどうしても1号のレベルが下がる。回路図をみると1号の出力が1か所だけいわゆるパワーアンプ用になっているらしくオペアンプが噛んでいないのが原因のようです。配線が足りずあわてて電材屋に走って回路の組直し。なんとか9時ごろまともになりました。

私は一日の内、他人と接触していない時間の9割は音楽かラジオを聴いているのでヘッドフォンは必需品です。いつもつかっているのは古いヘッドフォンですがATH-A900というもの。当時25000円ぐらいでしたでしょうか。すごく良いものではないですが可もなく不可もなく低音がちょっと足りない感じがしますが素直な音がします。最終的な机廻りはこんな感じになりました。赤いマウスの上の丸い朱肉みたいなやつが手元ボリュームです。邪道ですが非常に便利です。

パソコンで音楽、特にYouTubeでMVを再生していると環境や状況によってピッチのふらつきが非常に気になります。映像や音は非常にデータが重たいためちょっとしたことで再生速度がふらついたり作業が滞ったりします。このあたりを適当に考えているプロはいません。

私が若い時初めて放送局の設計をさせていただいたころは音楽を録音するためにどういうことをしていたのかをちょっと書いてみます。

まず、当然、設計をするわけです。音楽を録音する部屋があってそれを管理する部屋が隣にあります。だいたい3重窓ぐらいの大きな覗き窓があって大きな操作卓がその窓の前にある。30年前ぐらいは、どうだったかなあ。確か32か48だったか。それぐらいのトラック数でした。いろいろ録音してミックスしてというのを当時はまだテープでするのが主流でした。それをエンジニアとかプロデューサーとかいろんな人がああでもないこうでもないとこねくり回しながら一枚のレコードを作っていました。電源確保のためにスタジオの横におおきな倉庫を作って電池の化け物を設置したりしていました。いまでいうUPSですね。もう一発取りはしていなかったのですがドラムだけを録音するブースを別に作ったりしました。

それから30年。その環境が今はちいさなパソコンの中にあるわけです。もちろん楽器を録音するための防音室などの設備は別途必要ですが、パソコンでドラムモジュールをつかってドラムを入れることもできますし、自分ができない楽器はほとんど仮想の楽器がパソコンで再現できます。

録音も比較的自由にできるため例えばボーカルなんかは10テイクぐらいとって一音一音継ぎ足すこともできるし特定の音源にかぶせることもできます。非常にデータが重くなります。これは現在の音楽の製作状況から考えると仕方がないことです。トラック数は無制限で作れます。それを自宅で比較的簡単にできるようになってしまったわけです。

私はプロ相手の仕事も素人相手の仕事もしますが素人は前述したことはまったく気にしにない人がほとんどです。ほぼテキトー。ところがプロはほんの少しの事も絶対に妥協しません。ですから例えば電源なんかは単なる100Vの交流回路ひとつでも気になったらオシロで確認します。保険みたいなものですが。電線の種類しかり。端末のメーカーしかり。端末の半田付も一人で全部はできないものですから他人にも頼みますが、気になる部分は自分でやり直したります。耳はごまかせない。これが私の音楽に対する考え方です。

よい音源というのがどんなものか。私は音楽自体で飯をくっていないので明確にこうだとは言えませんが、現在の音源はほとんど良い音源のある部分の良いところどりです。ですからよい音源を簡単な設備やパソコンでどうこうできる状況ではありません。もちろん、ギター一本でボーカルを入れて一発どりするような昔のフォークシンガーみたいな音ならなんとでもなるでしょうが。とっても簡単になったようで難しくなったようなそんな感じです。