プレジャーボート

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私が船を買うまで 第四十七話

私が船を買うまで 第四十七話 別れ Fマリーナに移動して車から降り事務所へ向かいたこぼうずに声をかける。家内と母が車の中から不安そうにこっちを見ている。私はまるで入園式の幼稚園児のようである。 「徳永です。船を出してください。...
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私が船を買うまで 第四十六話 

私が船を買うまで 第四十六話 別れの朝 もう本当にグズグズしてはいられない。相手のペースに持ち込まれたら終わりだと思った私は仕事の予定を調整し、次の週の火曜日をあけた。Yさんに連絡しその日は絶対に船を出すからとFマリーナに伝えてもら...
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私が船を買うまで 第四十五話

私が船を買うまで 第四十五話 ヒーイズナッツⅡ 火曜日朝8時。 会社を出てWさんの家に向かう。Wさんは奥様と朝のお茶をしながら待っていてくれた。Wさんの奥様はとても素敵な方で私はお二人のお話をうかがうのを何よりの楽しみにしてい...
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私が船を買うまで 第四十四話

私が船を買うまで 第四十四話 とっとと逃げろ! 「それで、もし可能ならFマリーナからそちらに船を移動させてもらえなかいと思って電話したんです。」「ああ、そういうことですか。もちろんいいですよ。」「それとですね。私、実は芦屋の漁港に係...
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私が船を買うまで 第四十三話

私が船を買うまで 第四十三話 ヒーイズナッツ 私は一旦彼を落ち着かせようと話すのをやめた。ところがそれがいけなかった。彼はあろうことかそれこそなんにも関係のないNさんにも罵りの矛先を向け罵声を浴びせだしたのである。 「ちょっと...
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私が船を買うまで 第四十二話

私が船を買うまで 第四十二話 たこぼうず 翌朝。 朝五時に起き出してNさんの家に向かう。Nさんは不安そうな顔をして待っていた。 「すみません。今日はよろしくお願いします。」「いやあ、まあいいけど。大丈夫かね?沈没せんかね...
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私が船を買うまで 第四十一話

私が船を買うまで 第四十一話 行くも地獄引くも地獄 本当になさけないことだが、私は船があって1級の船舶免許があればどんなところへでも行けるのだと思っていた。私は個人的に30年近く古典文学の研究をしており、もし、船を買ったら自分の船で...
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私が船を買うまで 第四十話

私が船を買うまで 第四十話 挨拶 翌日、入金をすませる。78万円。これが私の船の本体価格である(税込み)。船の鍵と魚探を受け取りその足でマリーナに向かった。マリーナの近所の酒屋で焼酎を買って熨斗をつける。マリーナの主人に挨拶をするた...
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私が船を買うまで 第三十九話

私が船を買うまで 第三十九話 ホップステップ 「ええと、試乗してから決めても遅くありませんよ。とにかく試乗してみましょう。」「はい。じゃよろしくお願いいたします。」 Fマリーナは河口にある。船を降ろしてもらい河口側から海を見て...
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私が船を買うまで 第三十八話

私が船を買うまで 第三十八話 衝撃 「ええと、その他は外装が汚れているのでちょっと掃除が必要ですね。あと船底塗装は必要です。」「この船は燃費はどれくらいなんですか?」「ええと、Yさん、燃料はどれくらい使いますか?」「あんまり燃料は使...